姫になった事をママとパパに言ったところ…

「あら!いいじゃない。音神の事もバレたんだし、いっそ結婚したらぁ?」

「結婚はまだ早い!婚約者を見つけろと言っただけだ!でも、奏が姫かぁ。いいと思う!」

ママもパパも楽天家なんだから。

「うん。ありがとうママ。パパ。もう寝るよ。今日来てくれてありがとう。おやすみ。」

「「おやすみ。」」

私は、自分のベットにダイブした。

ボフッ

今日、色んな事あったな。体育祭でバレて、過去を泣きながら話して、姫に、なって。

「はぁ。」

走ってる虹。かっこ良かったな。

って、何を思っとるんだ!

でも本当にかっこ良かった。
好きとかじゃないけど、虹だけがキラキラして、ドキドキした。

でも、これが恋というなら、私は、これを、


捨てないといけない。


恋をしても苦しいことだけ。そうでしょ。

私は、恋はしない。
婚約者どうしよう。
とかしか考えないし。

私は、その日、悩みながら眠りについた。

明日から壮絶な戦いが始まる事を知らずに。