闇の音には虹を。

虹Side

「決まったー!…………」


あぁ。俺、負けたんだ。

アイツ等、ただ強いだけじゃなかった。

何かを守る為に戦ってるように感じた。

「ハハッ。俺。やっぱり。そうか。」


地面に大の字になって、誰にも聞こえないように呟いた。

「おい!虹。行くぞー!表彰式。1位かなぁ?」

「あ、あぁ。」

表彰式か。面倒だな。

「ではでは!表彰式を行います!俺ちゃん野々ちゃんがやっちゃうぞ!てことで全体の部ー。3位。3のA。」

わぁーー!
陸上部だけのクラスか。

「2位。3の3!」

わぁーー!
意外だな。まぁ、馬鹿ばっかりだからな。

「1位は!!ドゥるるるるる。デデン!2のSだー!」

アッまじか。旅行どこ行こうか。コイツ等絶対ハワイーとか言うな。国内と念を指しておこう。

「てことで藍田と華本はトロフィーと表彰状取りに来t」

「無理。」

「うん。嫌だ!」

おいおい。取りに行けよ。
理事長だぞ。行けよ。

「んー?じゃあ後で2のSに届けに行きまーす!んじゃこれで体育祭しゅーりょー!乙ー。」

「「ざした!」」

よし。あいつ等、倉庫に誘うか。

「虹。行くのか。」

「あぁ。翔。お前も気になるか?」

「コクン)あいつ等、とんでもない秘密があるぞ。多分。音神関連。あいつ等、本気で、俺等と戦うとき、名前じゃなくて、染音と華音って呼び合っていた。多分スイッチ。」

「そこまで分かれば上等だろ。流石だな。翔。」

「後、虹。間部奏の事S」

「余計なお世話だ。行くぞ。」

「ふーん。」

あいつ等が素直に従うとは思えないけど。

誘うだけの、価値はある。