50メートル先の十字路。

そこで立ってたのは………

「おっはよー。奏!今日から、新生活だねー。私も同じ高校なんだよー。入学当初からいるけど。」

私の大親友。

〜華本舞美(Hanamoto Mami)〜


「おはよう。朝から元気ね。こんな格好させられてそんな元気も出ないわよ。」

「本当に奏パパは、溺愛してるね。うちのパパでもそんなコトしないよー。」

「そうよね。後ね。私、婚約者を見つけろと言われてさ。」

「婚約者ー!?でもいいと思うよ。うちの学校。族多いし。まっ、私が族である事は秘密だから。奏も秘密ね。」

「元々、いう必要ないでしょ。あー。舞美見たいに可愛く生まれたかった。」

「十分可愛いけどなー。奏も。本当に鈍感だよね。賢いのに。」

「鈍感じゃない。族ってどんなの?」

「んー?大半は泉龍だよ。幹部勢揃いだし。」

「うわっ。最悪。全国トップじゃない?」

「そーだねー。でも基本授業出てないし。先生も黙認してるから、大丈夫何じゃない?」

「そんなもんなのね。ありがとう。」

「いいえー。(この情報集めるの簡単だけどなー)ついたよー。あれだよー。」

パンパカパーン。


門デッカ!軽く三メートル。

てか閉まってるし。遅刻かい!!

面倒だなー。一応周り確認。

よし。誰もいない。

「遅刻だねー。飛ぶよ。」

「勿論。楽勝よ。」

「せーの!」

シュタ。

「んじゃー。私、教室行くねー。ちなみに、私、2のSだからー。理事長室わかるー?」

「んー?大丈夫。また後でね。」

舞美と分かれて、一人で理事長室に向かった。