ピー。

「ま、負けた。」

「まだまだね舞美。でも、速くなってるじゃない。」

「うん。1年前は4秒8だったからねー。4秒5になった。嬉しいな。」

「私4秒2だから。」

「馬鹿ァ。」

「リレー選手発表されるよ。確か7人で、アンカーだけ200メートルなんだよね。なんて理不尽な。」


「おい!お前らー。言うぞー。まず泉龍幹部。遅い順。その後、華本、藍田の順だ。藍田は200メートル。」

「はっ?なんで。」

「い、いや。7人だし。」

「はいはい。走りゃーいいんでしょ。面倒。」

「まぁまぁ。私の次だし、いいんじゃない。それより、泉龍と接近する事が怖いんでしょ。」

「まぁ。」

そこに

「ねぇ。お前ら何者?」


話しかけて来たのは泉龍の幹部組だった。