奏Side

「ぁああ。バレた。」

「いいんじゃない。まだ確証無いみたいだし。あっ、それと体育祭。眼鏡禁止だから。」

「えっ?マジ言ってる?やった。まぁ。もうバレたし普通に行こう。」

「早く行こう。50メートル」

「そうね。」

あっ、泉龍。

「きゃーーー!虹様ー!」

「雄飛様ーーー!好きー!」

「翼様!翔様!こっち向いて!」

「冬斗様!ラブきゅんしてーーー!」


ら、ラブきゅん?なんだそりゃ。

ていうかさ、

「ね。いつここパンダ公園になった?」

「んー?あれ人間だよ。」

「あっ、そう。あっ、泉龍。走る見たい。」

「あーほんとだ。」

パーン!

「普通?総長さんより寝てる子の方が速いんじゃない?」

「でっかいからね。凄いな。」

うん。普通。50メートル速い奴で5秒2か。
「舞美。行こう。」

「ちょっくら本気で、行くからね。」

「望むところ。」