愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「ルナさん、岳に見せてあげて下さい♪」

差し出されたバスケットを受け取り、律さんを見上げると小さく頷いた。
さっきより静かだけど、起きてるかな?慎重に蓋全体を外して静かに蓋を開けると

「…スピー…スピー」

『寝ちゃってる…♪』

さっき見た時は起きてたのに…。
でもまだ小さいから疲れちゃったのかな…♪

「残念でしたね」