愛し、愛されたのは優しい死神でした。


からかう様な口調でも岳さんは素直なリアクションをぶつけてきて―。

「えっ!あれっ!!俺の皿にカニさん無い!!兄貴!!平等じゃないじゃんかぁ!!頂戴よ!!」

―全力でカニさんウインナーを欲しがっていて。こんな光景を目の当たりにしたら笑わずには居られなくて―涙が出る程笑ってしまった。

「………フッ」

「ちゃんと笑えんじゃん♪」

『え?…ぁっ…』