愛し、愛されたのは優しい死神でした。


『…律さん…料理するんですね』

「ぇえ、食事は私が担当してますからね☆ルナさん鍋にお湯を沸かして、ボウルに卵を6個割って頂けますか?

『…はいっ』

こうやって誰かと料理するのはルキと一緒にサンドイッチ作った日以来かも。

律さんの隣に立って次々に指示された手順をこなすのは楽しかった。

大体いつも1人で料理して食べる時も1人ぼっち。不意にその感覚が胸を締め付けた。

『………』