愛し、愛されたのは優しい死神でした。


『あの…似合ってますか…?……見慣れないので…ちょっと分からなくて…。』

「とても。……可能ならば私のモノにしたい位ですよ。ルナさん―」

巻かれた髪をそっと指に絡めて、悩ましげな目で見詰められて戸惑ってしまう。

「兄さん。欲望をそんなドストレートにぶつけないの。…まったく、親子揃って肉食系なんだから。」

視線を送る凪君は見事な呆れ顔。一方のお兄さんは、真剣な表情で鏡越しに熱視線を送ってきている。

……なんだか凪君もお兄さんも…誰かに似てるんだよね。誰だろう?最近会ってる気がするんだけど…。