愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「別に…構いませんよ。いっその事、同室にしますか?防音の。」

その言葉に一瞬、胸が高鳴ったけど二人同室は緊張してそれどころじゃなくなりそう。

だから私は―

「へぇ♪気が利き…」

『いっいえっ!!大丈夫です!』

と、慌てて律さんの口を手で塞ぎ、言葉を塗り替えたのだ。

「分かりました。…それでは律さんは、こちらの部屋へどうぞ」