愛し、愛されたのは優しい死神でした。


緊張しながらも自己紹介をしたら気さくに接してくれた。

パーティーの翌日。
私達は各部屋へと案内してもらうべく、係員の人と長い廊下を歩く。

人懐こい岳は係員さんの隣を並んで歩き、律さんと私はその後ろを歩いている。

「…犬の散歩にしか見えないな…」

『ぷっ…ふふっ…♪そうですね♪』

ボソッと呟いた律さんの言葉に妙に納得してしまい、微笑ましくその様子を見守っている自分が居た。