愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「おっ恐ろしいですね…。分かってますよ!…帰るぞ、ルナ」

「あっら~♪?ルナを呼び捨て?♪岳君は可愛らしいけど律さんが言うとなんか生意気~♪」

「なっ…?!…ルナ頼むから早く帰ろう?」

律さんはお姉様に対して何故か苦手意識があるのか早々に立ち去りたいみたい。
お姉様は凄く楽しそうに話してるのにね。

『えっ、でも…せっかくお姉様に会えたのに…』

律さんのスーツの袖を引っ張って、もう少し居座ろうとせがんでみるも―

「フフッ…大丈夫よ、ルナ。…もう少しでちゃんと会えるから♪」

『本当っ…?』