そして見慣れた薬の小瓶が目の前に差し出された。 「これか?!」 『っ…は、い…!!』 何とか頷くと、確認をした律さんは薬の蓋を手早く開け、瓶口を口元まで持ってくると少しずつ傾けて飲ませてくれた。 …口内に薬の味が広がって気持ちだけが楽になっていく。 薬が完全に効いてくるまでもう少し時間がかかるだろう、瞼を閉じて体を脱力させた。 『…っはぁ…はっ…』