愛し、愛されたのは優しい死神でした。


楽天的に話してるけど、かなりの重力がかかった発言でどすんと心にのしかかる。

「うん♪…迷ってる暇無いって言ったよね?」

岳の眉毛が珍しくピクピク動いてる…今までこんな事無かったのに…。

でもよく考えてみたら私が二人と巡り逢えたのはお姉様のお陰。
運命という言い方は大袈裟だけど、縁があってこの特別な生活が始まった。

死神と一緒に住んで泣いたり笑ったり出来るのは多分私だけ。笑う事も、優しさも、からかわれる事も、照れたり怒ったりする事も、美味しいご飯を一緒に食べる事も…他にも小さな幸せが一杯あるけど数えきれないや。