愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「じゃあ俺が決めて良いの?
ルナが誰を好きになって良いか。」

『それは嫌だよ!好きな人は自分で決めたい…!』

「でしょ?だったら、兄貴に…律に全力で恋すれば良い☆気持ち伝えずに居ると後々…後悔するよ?」

『…うん』

それは何となく自分で解る。だけど結果を聞くのが怖い。解りきってるけど、面と向かって答えを聞きたくないよ…。

「よく思い出して?ルキ姉が俺達にルナを止めてって頼まなかったら…ルナは今俺達とこんな風に暮らしてないし、恋を知る事だって出来なかった。違う?」

『そうかもしれないけど…』