愛し、愛されたのは優しい死神でした。


確かに私の好きな物ばかりで嬉しいけど…岳の話をまるで聞いてない…!見向きもしない…!!

そしてなぜか岳の食事の前にはティナがお利口さんにちょこんと座って岳を見詰めて…ううん、睨み付けている。

『…あのっ…律さん…?どうして岳だけ食事が違うんですか?』

改めて律さんに聞いてみる。すると岳に視線を送りつつ涼しい顔でさらりと答えた。

「なんでって…そりゃ岳はタコさん好きだろ?好きな物を出したんだ。文句は無いよな?……好きだろ?玉葱♪」

と楽し気に流し目で岳を見るけど…その目は誰が見ても全く笑っていないと言いそうな程で、むしろ鋭い…。