愛し、愛されたのは優しい死神でした。


岳は隣に座り直すと、またクッキーに悶絶しながら上機嫌な可愛い岳になった。

「フン~♪フフン♪うまっ♪♪」

『…こういう事…?』

「そう!俺とはキスしたくないけど、さっき浮かんだ顔の奴とはキスしても良い!なぜなら気持ちを寄せているから!!
…好きでもない奴とキスしても悲しくなるだけだしね?」

――岳には悪いけど……

『…そうかもしれない…。私今…凄く嫌だって思ったもん!』

「~~~!!?…はぁ…まさかのカウンターパンチ…ノックダウンだわ…」