愛し、愛されたのは優しい死神でした。


弟の様な可愛いらしい岳じゃなくて…少し大人な…律さんと同じ様な岳が目の前に居る。
律さんと全く同じ顔なのに体は岳を拒絶してて…!

抵抗しようとしたけど少しでも暴れるとキスしそうでじっと目を見詰める事しか出来ない―。

岳は小さく笑うと目を閉じ…体重を傾けてきた。

『…っ……やっ…やだ…!』


―――律さんっ―――!!!


目を固く閉じ、届くわけないけど心の中で律さんに助けを求めた。


そして首を横に曲げ何とか回避出来た。でも…岳の方が力も強いし…どうしたら…!