愛し、愛されたのは優しい死神でした。


(そう言えば律さんの部屋は初めてかも。…私が踏み入れる事が許されなかった部屋の1つ…)

『…お父様の部屋』

でも部屋に居るのは律さんだし、珈琲飲みたいだろうし…!
珈琲豆の缶を抱き締めて、律さんの部屋に足を踏入れた。

―それから悪霊から守ってもらって…ほんの少しだけ自分の事も話せた。

律さんの素の口調にも慣れないとって決めて…頑張っているつもりなんだけど。