愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「…キス…出来ちゃいますよ?」

さすがにこんな言葉には反応出来るけど…なんだろう…?この感じ…。

『それはっ…ダメですっ…』

「承知してます…♪」

二人並んでベッドに座って月を見上げた。さっきリビングで見たままの美しい月。

電気を消しているから美しさが際立って、月光が真っ直ぐ届いて私達を照らしている。

『………』