愛し、愛されたのは優しい死神でした。


…すると先程の化け物の顔が歪んだ形で腕から這い出てきて…顔の横にその顔が張り付きそうになった。

『!!いっ…嫌っ!!…助け…』

「大丈夫。私の顔を見てて下さい?もうすぐ終わりますから…。大丈夫です…もう少し頑張って下さい…?」

『っ…ぅっ…はいっ…』

必死に律さんの顔を見続けて浄化が終わるのを待った。
そしてようやく―


「…はい,お疲れ様でした。浄化出来ましたよ。…また震えてきちゃいましたね?」