愛し、愛されたのは優しい死神でした。


…律さんの腕の中は温かくて心地良い…思わず目を閉じてしまいそうな程―。

なんだか懐かしい気持ちになる…。

どれくらい抱き締められてたのだろう…?不意に律さんに名前を呼ばれた。

「…ルナさん?」

『…はい』

「奴に何もされませんでしたか?」