愛し、愛されたのは優しい死神でした。


『岳さんは?』

「俺は…海に行きたいな♪夜の海!」

『海に?』

「うん☆…最近仕事が上手くいかなくて取り乱しててさ…夜に息抜きで散歩してたんだけど,月の光に照らされて水面がキラキラしてて…。
波の音も穏やかでさ…なんか凄く癒されたんだ。」

『……♪』

「だからもし大切な人が心を乱してたら連れ出してリラックスさせてあげたい☆」

岳さんの瞳はとても綺麗だった。