愛し、愛されたのは優しい死神でした。


「本当に大丈夫だって☆…いっ…」

ぶんぶん手を振って平気さをアピールしてるつもりなんだろうけど苦悶の表情を見て…

知らずのうちに岳さんの手を両手で掴んでいた。

『やっぱりダメ…包帯巻く!…また引っ掛かれたらもっと痛くなっちゃうから…』

「ぇえっ?!い…いいって!俺なんかに包帯なんて使うなよ。」