そして、またまた7分後。




「…あ、と…ちょっ…とっ!」




ガシッと門のてっぺんを掴むと腕の筋力を頼りに上半身をてっぺんより上に持ち上げる。




そのいきおいで足も上げててっぺんにまたがる。




ウイッグという名の毛がそよそよと風になびく。




「やったー!!」




やっとついたっ!




さすが、オレ!オレ、さすが!




感激のあまり手をグーにして上下に振る。




それはもう、目にも止まらない速さで…なんてね。




そして、オレは感激のあまり忘れていたんだ。




そう…ここが門の上だということを。