――ガァンッ!!




門はでかい音をたてて少しへこんだが開くことはなかった。




「いってぇ〜。」




拳の痛みに顔を歪める。




左手の拳がジンジンと痛むが怪我はしてないようだ。




痛みをごまかすように手首を振る。




てか、オレ凄くね?




こんなかったい門をへこましたんだぜ?




凄くね?




でも、やっぱ開かないか!




となれば…④の登るしかないのか…




目の前に立ちはだかる門を見て疲れがドッとでてきた気がした。




ハァ…疲れる…




さっきから体力消耗しまくりだな〜。




絶対、体重減ってるだろな〜。




「……よしっ!登るか!」




気合を入れるために頬をペチッと叩き、服の袖をまくる。




キャリーバッグは…持って登るのは不可能だから、そこらへんの茂みにでも隠しておこう。




そして、また取りに来よう。




……忘れてなければな。




「よしっ!」と気合を入れると門に手をかける。




登るのは長くなるだろう、と思いながらもとりあえず門に足をかける。




はたから見れば何だコイツ見たいな目で見られそうだけどここをクリアしなきゃ学園には入れない。