星衣side




「お、あれじゃね?」




歩く事1時間半。




目の前に黒いデッカイ建物のような物発見。




その建物の目掛けて足をすすめる。




「やっと、着いたーーー!」




キャリーバッグから手を離し腕を突き上げる。




そのまま後ろに倒れた勢いだが、下はコンクリート。




倒れたら痛いだろな…うん。




でも、頑張ったぜオレ!




嬉しいよっ!嬉しいんだけど…




「なんだよっ!このデッカイ門!」




そう、それは空を見上げるぐらいまであるデカイデカイ門がオレの前にドーンと建っていた。




門があるのはいいけどこんなに高くする必要あるか?




見上げるしかないそれにオレは思った。




「――…どうやって入るんだ?」




オレは入り方をしらない。ムッ君からも夜鷹さんからも聞いていない。




開いているところはないどころか、隙間が1mmたりともない。




黒い門でビッシリと端から端まで塞がれている。




端っこには“ジラソーレ学園”と、きらびやかに装飾された文字が彫ってあるだけ。




「……んーーーー」