その為、京介はタバコを吸わないと誓い、夢だったこのバーを立ち上げた。




そりゃあ京介の親は、猛反対したらしい。




けど京介は諦めずに何度も何度も説得してやっと了解を得たのだ。




音雪もそうだ。




両親の反対を押し切って夢だった教師になれる事ができて今じゃもう理事長にまでなったぐらいだ。




俺も、その1人。




タバコはやめてないがちゃんとした生活は送っているつもりだ。




「………」




もう一度煙を吹く。




「……頑張れよ、星衣。」




そう呟くとタバコを携帯灰皿へ入れ、店の中へと入っていった。