星衣side



タクシーの運転手さんに教えてもらったバスで学園に行くはずだったんだ。




だけど、バス停にバスどころか人が1人も見当たらなくて、次のバスが来るまで3時間はかかるらしい。




朝に1本、昼に1本、夜に1本。




それだけしかバスがこない。




どんだけ利用者少ないんだよっ!




だから、3時間待とうとしたんだ。




けれど、タクシーの運転手さんは歩いて行った方がはやいけどって呟きをオレは聞き逃さなかった。




だかしかし、歩いて行くのはキツイらしい。




だけれどもオレは大丈夫の一言を言い放ちじっくり考えずに、歩いて行くと決めてしまったんだ。




オレがそう言った時の運転手さんの顔が面白かった。




すごくビックリしたんだろうね。




言っちゃ悪いのは分かってる。けど、面白かったんだから仕方がない。




そんな面白い顔をしながら運転手さんはやめといた方がいいよ?と優しく語りかけてくれたんだ。




そんな、運転手さんの優しい注意をきかずオレは体力に自信があるからと歩いて行く事にしたんだ。