4月10日晴れ
川之江荘に来て初日
変態もいるけど、とても居心地の良い場所だと思った
同時に…………可愛い人を見つけた
☆★☆★☆
「先輩、昨日の人形って……」
「やめて」
「やっぱり幽霊だと思いますか?」
「知らない知らない知らなーい!」
「ほら、薫くんにしずちゃん、早く食べないと学校に遅れるんじゃない?」
「あー、そう言えば今日は部活動紹介でしたっけ……先輩は何の部活に入ってるんですか?」
「…………」
「先輩?」
「雫ちゃんは部活には入ってないよねー?」
「え、そうなんですか?」
「昨日も言ったでしょ? 雫ちゃんはコミュニケーションが苦手だーて」
「ああ、確かに言ってましたね」
「苦手、って訳じゃ無いもん、ただ合わないって言うか……」
「先輩……」
「読書の時間が減るし」
「絶対にそっちがメインですよね?」
「まあ、兎に角好きで一人で居るんだからそれで良いの、ご馳走さま、行ってくるね玲子さん、本田さん」
「あ、ちょっと待って下さいよー先輩、おっとと、行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
「学校頑張ってねー!」
急いで靴を履いて先輩を追いかける
って待てよ、このまま二人で登校したら皆に変な誤解されるんじゃ……
いや、僕は寧ろ嬉しいんだけど
先輩が困るよなー……
「先輩、僕はこっちから行きますね」
「? そっちは遠回りだけど」
「こ、こっちに用があるんですよ」
「……そう」
(何の用事だろ)
「はい、それじゃあ、また」
「ん」
と、勢いで別れたものの…………
道分からないじゃん!
何処、ここ!
どうする、同学年の人の電話番号なんて知らないし…………
「川之江くん!」
え、もしかして先輩が迎えにー
「どうしたの、こんな所で……もしかして家ここら辺?」
「あ……瀬戸さん……いや、実は迷子でさ」
分かってたよ、分かってましたよ
先輩が来るわけないなんて!
「え、じゃ、じゃあ、その、川之江くん、良かったら一緒に行かない?」
「良いの! 是非お願いします!」
良かったー出会ったのが瀬戸さんでー
先輩じゃなかったのは残念だけど……
川之江荘に来て初日
変態もいるけど、とても居心地の良い場所だと思った
同時に…………可愛い人を見つけた
☆★☆★☆
「先輩、昨日の人形って……」
「やめて」
「やっぱり幽霊だと思いますか?」
「知らない知らない知らなーい!」
「ほら、薫くんにしずちゃん、早く食べないと学校に遅れるんじゃない?」
「あー、そう言えば今日は部活動紹介でしたっけ……先輩は何の部活に入ってるんですか?」
「…………」
「先輩?」
「雫ちゃんは部活には入ってないよねー?」
「え、そうなんですか?」
「昨日も言ったでしょ? 雫ちゃんはコミュニケーションが苦手だーて」
「ああ、確かに言ってましたね」
「苦手、って訳じゃ無いもん、ただ合わないって言うか……」
「先輩……」
「読書の時間が減るし」
「絶対にそっちがメインですよね?」
「まあ、兎に角好きで一人で居るんだからそれで良いの、ご馳走さま、行ってくるね玲子さん、本田さん」
「あ、ちょっと待って下さいよー先輩、おっとと、行ってきます」
「はい、いってらっしゃい」
「学校頑張ってねー!」
急いで靴を履いて先輩を追いかける
って待てよ、このまま二人で登校したら皆に変な誤解されるんじゃ……
いや、僕は寧ろ嬉しいんだけど
先輩が困るよなー……
「先輩、僕はこっちから行きますね」
「? そっちは遠回りだけど」
「こ、こっちに用があるんですよ」
「……そう」
(何の用事だろ)
「はい、それじゃあ、また」
「ん」
と、勢いで別れたものの…………
道分からないじゃん!
何処、ここ!
どうする、同学年の人の電話番号なんて知らないし…………
「川之江くん!」
え、もしかして先輩が迎えにー
「どうしたの、こんな所で……もしかして家ここら辺?」
「あ……瀬戸さん……いや、実は迷子でさ」
分かってたよ、分かってましたよ
先輩が来るわけないなんて!
「え、じゃ、じゃあ、その、川之江くん、良かったら一緒に行かない?」
「良いの! 是非お願いします!」
良かったー出会ったのが瀬戸さんでー
先輩じゃなかったのは残念だけど……
