彼はそういうと走っていってしまった。



なによ?友達と来てたのかしら?



まぁ、いいか。助けてくれたし。



でも…。



走ってまで行くことないじゃない。



そこまでだいじなひと?



箱部結愛の顔が不意に思い浮かんだ。



なによ、だったら別に助けになんて来なくても良かったのに。



私なんかほおって彼女とラブラブしてれば良かったのに。



うそ。



ホントは嬉しかった。



素直になれない自分が嫌い…。