こちらには気づいていないのだろうか。



いや、きっと気づいてないだろう。



「あのね!大河くん」
「ん?」
「私、大河くんと学校行けて嬉しい…。」
「なんだよ、…俺も、嬉しいし。」



ズキン…



照れたように笑う、見たことない君の顔が脳に染み込んでいく。



あぁ、もう。



朝からテンションが下がる。



なんだか、気分も悪い。



苦しい。変なの。



彼の事よく知ってるなんて思ってたのに。



確かにあって間も無いけど。



それでも、みんなの知らないとこ知ってるなんて思ってたのに。