「冬休み、遊ぶんだろ?」



あ、そっか。



その時だった。後ろから笹原の声が聞こえたのは。



「お金!俺、払っとくから!」



と言って私が置いた千円を片手に駆け寄ってくる。



「え、いいよ。"私から誘った"んだし」



ピタッと動きが止まる平田大河。



「でも…。"彼女"に奢らせる"彼氏"なんてどうなんだろ?」