そんなわけ、ないか。



もし、忘れてるんなら生活に支障が出るだろうし、それがないってことは違うってことよね?



うん、そうよね。



「じゃあもう私帰るね。」



「あ、うん。今日はありがと。」



そう笹原の言葉が聞こえた所で席を立つ。



湯豆腐美味しかったわ。



千円だけ置いて、私は入口に向かった。