記憶の中より少し若い奈々は、気のせいか、キラキラ輝いている様に見えた。

制作年を確認すると今から十年前になっていた。

するとまだ十代の奈々と云う訳だ。

へえ、役者を目指してたんだ。

少し感慨深い。

今はもう居ない奈々がテレビの中で生き生きと動いていた。

もちろん、うちにも奈々のDVDは、何本か存在するが、それとは違う空気が有って。

勿論、不意打ちの再会もあってかギュンと胸に来た。

私と出会う前の奈々。

まだ生きている奈々。

残したのは骨と灰とAV以外にも有ったんだね。