翌朝、ちひろは里香にいてもたってもいられなくて、メールをした。


《お久しぶり(^^)お仕事どうですか?またお休みの日に会いたいので、時間のあるとき連絡ください。》

送信


少ししたら返信があった。

《元気だよ!仕事のほうも落ち着いたし、月曜日は午後からの出勤だから10時頃に駅前のパン屋で。いいかな?》

《了解!》


今日は土曜日、夫はゴルフ、子供たちは祖母の家、ちひろは何もする気が起きなくて、まだベッドにいた。

領は今何をしているだろう…後6時間もすればコンサートがはじまる。

ただ手をつないだだけなのに、やきもちや独占欲が出てきてしまう。

もちろん我慢しないといけない、それが苦しくてつらい。

出会う前は、楽しかった。
出会うなんて予想もしなかったし、まして触れることなんて。

すごくうれしいけれど、切なさや苦しい気持ちも必ず隣り合わせにある。

このままどうしていいか、本当にわからない。

でも、本当に好きでたまらない。私がもう1人いればいいのにと思った。

昨夜は寝れなかったので、そのまま眠ってしまった。

しっかりしなくっちゃ。
夕方、子供たちを迎えに行かないと…