少し考えてから、領は
「ちひろさんてどんな人か教えてください。」とかわいい顔をして聞いてきた。
目が細くなりとてもやさしい顔をする。大好きな顔だ。
「私ですか?」
「うん」大きく頷いた。
「マイペースで自分勝手、負けず嫌い、頑固で大雑把…」
「最悪な人ですね。いいところは?」
「元気なところ。」2人で笑った。素敵な空気だった。
「じゃあ、領君は?」
「勇気がなくて、行儀と寝相が悪くて、計画性がなくて、協調性にかけてて…」
「最悪ですね。いいところは?」
「ないなぁ。」
「いっぱいあるよ。」
「じゃあ、どこ?」
「いろいろ…」言いたくても言えない。
本当は、綺麗な顔、声、ちょっと恥ずかしがりやなところ、たくさん言ってみたかった。
「そんな困った顔しないでください。」
「してないですよ。」今の私は誰が見ても、幸せな顔をしているはずだ。
ふと時計をみたら11時前だった。
「ごめんなさい、帰る時間なんです。」
「駅まで送りますよ。」
「いいです。いいです。」
「今夜は送ります。」と彼は言ってくれた。
公園の中を歩き、改札口まで来てくれた。
最後に彼の目を見た。
「ちひろさんてどんな人か教えてください。」とかわいい顔をして聞いてきた。
目が細くなりとてもやさしい顔をする。大好きな顔だ。
「私ですか?」
「うん」大きく頷いた。
「マイペースで自分勝手、負けず嫌い、頑固で大雑把…」
「最悪な人ですね。いいところは?」
「元気なところ。」2人で笑った。素敵な空気だった。
「じゃあ、領君は?」
「勇気がなくて、行儀と寝相が悪くて、計画性がなくて、協調性にかけてて…」
「最悪ですね。いいところは?」
「ないなぁ。」
「いっぱいあるよ。」
「じゃあ、どこ?」
「いろいろ…」言いたくても言えない。
本当は、綺麗な顔、声、ちょっと恥ずかしがりやなところ、たくさん言ってみたかった。
「そんな困った顔しないでください。」
「してないですよ。」今の私は誰が見ても、幸せな顔をしているはずだ。
ふと時計をみたら11時前だった。
「ごめんなさい、帰る時間なんです。」
「駅まで送りますよ。」
「いいです。いいです。」
「今夜は送ります。」と彼は言ってくれた。
公園の中を歩き、改札口まで来てくれた。
最後に彼の目を見た。
