「今日はご来場ありがとうございました。この舞台を見て何か感じて、みなさんの力に少しでもなれたら幸せです。残すところ明日が楽日となりましたが、最後までがんばります。今日は本当にありがとうございました。」拍手喝采の中、領くんの挨拶が終わり深々と頭を下げた。
そして両手を大きく振りながら、舞台の左右中央の順に歩いていた。
汗がキリキラ光った笑顔は素敵だった。
中央に立った彼がこっちを見ているような気がした。
「キャー!こっちを向いてますよね。」と隣の女の子は私の腕をつかんだ。
「よかったね。領くん、こっち向いてたね。」
「すごくうれいです。」と喜んで手を振っていた。
見ているような、たぶん見ている。と思うと、どうしても私は恥ずかしく手を振ることができなかった。
あ・り・が・と・う。と彼に向かってお礼を言った。
明日の最終公演もみたいなぁ。と思いながら最後まで幕が降りるのを見届けた。
彼女は会釈して、急いで帰った。
私はなかなか帰る気になれなくて、少し座り、人混みがなくなってから会場を出た。
時刻は8時40分。
私は携帯電話を握り締め、彼から電話がありますようにと願った。
そして両手を大きく振りながら、舞台の左右中央の順に歩いていた。
汗がキリキラ光った笑顔は素敵だった。
中央に立った彼がこっちを見ているような気がした。
「キャー!こっちを向いてますよね。」と隣の女の子は私の腕をつかんだ。
「よかったね。領くん、こっち向いてたね。」
「すごくうれいです。」と喜んで手を振っていた。
見ているような、たぶん見ている。と思うと、どうしても私は恥ずかしく手を振ることができなかった。
あ・り・が・と・う。と彼に向かってお礼を言った。
明日の最終公演もみたいなぁ。と思いながら最後まで幕が降りるのを見届けた。
彼女は会釈して、急いで帰った。
私はなかなか帰る気になれなくて、少し座り、人混みがなくなってから会場を出た。
時刻は8時40分。
私は携帯電話を握り締め、彼から電話がありますようにと願った。
