帰りたくない…
でも帰らないと…
まだ一緒にいたい…
言ったら困らせてしまう…
お互い同じ思いを考えた。
窓側のちひろに領が言った「もうすぐ京都に着く…」
「うん…」ちひろは笑顔で答えてみた。
「次会うとき、ピアスの穴を僕があける。必ず…」
「うん。約束」と指切りをして、席をたちドアへ向かった。
平日というのに連結部分にはたくさんの人がいで、ほんの数十秒なのに、領と気付いた女性客たちがヒソヒソと話だした。
ちひろは体を離した。
「気にしなくていいよ」と領は女性客に背を向け、ちひろを隠すようにすみに立った。
ちひろはなんだか怖くなって下を向いたままだった。
京都に着き、ホームに降りた。人の少ない一番前に行き領は身を隠すように柱にもたれた。
「今日は来てくれてありがとう。今度は僕が必ず来るから、休みができたら連絡する。」
「送ってくれてありがとう。行ってよかった。」
「人が見てると思うから、ここで…絶対電話する」
「うん。ありがとう」
ちひろは一瞬だけ見つめ合い、嬉しくて笑顔で別れた。
領は人混みに消えるちひろの姿見送れなかった。ざわめく空気にやな予感がしていた…
でも帰らないと…
まだ一緒にいたい…
言ったら困らせてしまう…
お互い同じ思いを考えた。
窓側のちひろに領が言った「もうすぐ京都に着く…」
「うん…」ちひろは笑顔で答えてみた。
「次会うとき、ピアスの穴を僕があける。必ず…」
「うん。約束」と指切りをして、席をたちドアへ向かった。
平日というのに連結部分にはたくさんの人がいで、ほんの数十秒なのに、領と気付いた女性客たちがヒソヒソと話だした。
ちひろは体を離した。
「気にしなくていいよ」と領は女性客に背を向け、ちひろを隠すようにすみに立った。
ちひろはなんだか怖くなって下を向いたままだった。
京都に着き、ホームに降りた。人の少ない一番前に行き領は身を隠すように柱にもたれた。
「今日は来てくれてありがとう。今度は僕が必ず来るから、休みができたら連絡する。」
「送ってくれてありがとう。行ってよかった。」
「人が見てると思うから、ここで…絶対電話する」
「うん。ありがとう」
ちひろは一瞬だけ見つめ合い、嬉しくて笑顔で別れた。
領は人混みに消えるちひろの姿見送れなかった。ざわめく空気にやな予感がしていた…
