恋ってやつは厄介である




ーーキーンコーンカーンコーン



『あ…』


高々と鳴る鐘の音に、二人の声が重なった。



「うぉぉい!本鈴鳴っちまったじゃねーかよ!俺今日遅刻したら一週間中庭掃除やらされんだよ。ったく、お前のせいだからな」


「え。ちょっと待って。あたしも今日遅刻したら中庭掃除なんですけど」


「あ?マジかよ…くそっ。使えねぇマネジだな」


「祠希くんさっきから何気に酷いことばっかり言ってるよね。そろそろ傷つくんだけど」


「うるせーな。マネジのくせに」



雑談もといディスられながら階段を2階分上がり、2ーCと書かれたプレートがぶら下がる教室の扉を勢いよく開けた。


と、同時に耳に飛んできたのはドスの効いた野太い声。



「ゴラァ!!てめぇら毎日毎日遅刻して来やがってどーなるか分かってんのかコラあぁん!?あれだけ言っただろーがぁぁ!!」



見ると、担任である熱血体育教師、岳内センセイ。通称、ゴリ岳が竹刀を振り回しながらこちらを睨んでいた。