恋ってやつは厄介である





「おーす。お前教室行かねぇの?
もうすぐ本鈴鳴んぞー」



部長の後ろ姿を眺めていると、本日二度目の肩ポン。


でも肩ポンにしてはやや重たい。
そんでもって、どんどんその重さが増していくのは気のせいかな。



「おーい?お前聞こえてる?
どうしたんだよ。腹でも痛ぇのかー?」


「あの、重い…」


重い。重い。骨がゴリゴリゆってる。



「あー、もしかしてアレの日か?
お前も一応女子だもんな〜悪かったな。
んじゃ、俺行くから、しっかりトイレ行って快便してこいよ」


「ちょっと重…」


「あ、でも遅刻はすんなよ?マネジが遅刻とかまじシャレになんねーからな」


「重いんですけどぉぉおおお!?
ねぇ。ねぇ。あたしの骨がゴリゴリゆってるの聞こえない?あなたの全体重があたしの肩に乗ってるんだけど?ねぇ。」


「あ? あぁ、ちょうどいい所にあったから。てか、それぐらい我慢しろよな。お前マネジだろ?」


「それ関係あるのかな」


「あるに決まってんじゃん?」




武政 祠希 (たけまさ しき)


こちらもバスケ部員。


部長のような爽やかさ(仮)なんて一切ない。
彼の頭の中はきっと、悪で埋め尽くされてるんだ。


あたしをバスケ部のマネジに推薦したのは祠希だというのに。この扱いはひどすぎるよね。