「ゆっゆっゆづきちゃんんんんん!?
どうしちゃったの!?どうしたのっ!
バスケ部親衛隊のお姉様方に虐められたの!?こんなライオンみたいになっちゃうまで精神追い詰められたのっ!?」
「…うっざ。全然意味わかってねーし」
「ねぇ、ねぇ?柚月ちゃん?
お願い首掴むのやめて?息苦しいよ」
この子、意外と力強いのね。
先輩なのに知らなかったなんて不覚だわ。
「先輩さっきから頭逝っちゃってますね?…イライラするんで今日は帰ります。さようなら」
「あっうん。バイバイ!
ボール整理は任せてねっ」
普段の柚月ちゃんからは想像もつかないような気怠げな顔をしながら帰っていく彼女は、一体誰でしょうか。
「…はて。どうしたものか」
申し遅れました。
神楽学園2年C組バスケ部マネジやってます。野崎 依(のざき より)です。
…はて。どうしたものか

