「上から目線ってあたし先輩なんですけどおおおお。そっちこそさっきから生意気な態度とその目つき。マジうざいわあああ」
「俺もともとこんなんなんで、すんませんね」
「ふはは。心配は無用だよ夏輝くん。あたしが礼儀を一から教えてあげるからまだ希望はあるよ」
「自分こそ頭沸いてんじゃねぇか」
「それが先輩に対する礼儀かコラァァ!」
ギャーギャーワーワー
騒いでいたあたし達は後ろからだんだんと迫ってくる命の危機に気づいていなかった。
「だいたいその髪の毛からおかしいよあんた!なんで金髪なの!? ……もしかして、高校デビュー?それはごめんねぇ。あ、だいじょぶだいじょぶ。結構サマになってるよぐっじょぶ!」
「これは地毛だよ! 依先輩こそそのチンチクリンな髪の毛どうしたんすか?……もしかして、2年生デビュー失敗しちゃった感じっすか? うわーご愁傷様です。あ、でも俺はそんな依先輩もダイスキ(棒)ですよー」
「なめとんのかワレエエぇぇェェ!!」
「上等だよこらああああぁぁ!!」
「かかってこいやぁ!」
「ねぇ、」
「あぁん!?今取り込み中だ……ヒッ」
あたしと夏輝の戦闘もいよいよ最終章に突入しかけた時。
冷たく、冷たく、
淡々とした、その決して大きいとは言えない声が、体育館中に響いた。

