しばらく歩いていつものお別れする場所。 「じゃーね!また明日」 わたしは手を振ってばいばいしようとする。 「麻里!」 のぼるに呼び止められたわたしは足を止め振り返る。 「なに?」 「いや、あのさ、」 「なによ」 「俺…、転校、するんだ…」 「……は?」 のぼるが、転校?なに、言ってるの…? 「転校…?」 「うん。ずっと黙っててごめん」 そう言って悲しそうな顔をして謝るのぼる。