「「0−!!」」 0と同じタイミングでわたしは思わずそう口にしていた。でも同時だったから絶対に聞こえていない。 盛り上がっているまわり。 わたしの手を離さない吉澤くん。 吉澤くんはくるっとわたしの方へ振り返り一言こう言った。 「俺も」 「え?」 「俺も、てか俺の方が好き。ずっとずっと前から好き」