「けどどうやって?なかなか難しそうだけど」
「力づくで色仕掛けで落とすに決まってるじゃないですかぁ。『元カレが家にくるって言い出しててこわ〜い』って嘘で家にあがらせて、そしたら押し倒す!」
う、梅田さん、かわいい顔して肉食系女子……!!
気合いの入った作戦をたてる彼女は、同じ女性とは思えない積極性を持っている。
すごいなぁ、たしかに梅田さんに押し倒されて色仕掛けされたら普通の男性はクラっといってしまうかもしれない。
いや、もしも仁科さんがクラっとしなくても、梅田さんに食べられてしまう可能性もある。
に、仁科さんが危ない……!!
これは仁科さんに教えてあげなきゃ。
松さんを呼ぶ目的も忘れ、そう仁科さんがいるスタッフルームへ向かい歩き出そうとした。けれど、すぐにふと足を止める。
……けど、仁科さんになんて言えばいい?
『梅田さんに気をつけて』、?
そんなこと、余計なお世話かもしれない。
だって、仁科さんと梅田さんの間になにかがあっても、ただの部下でしかない私がどうこう言う資格はないから。
もしかしたら仁科さんだって、そうなったら梅田さんを拒まないかもしれないし、尚更私はなにも言えない。



