世界はまだ君を知らない




電話の理由も聞かずに駆けつけて

涙の理由も聞かずに抱きしめてくれる。



甘やかすようなその胸が、心地よくて、いっそう涙があふれだす。



ごめんなさい。

こんなにも、あなたは優しさをくれるのに。

私を変えようと、手を差し伸べてくれるのに。

私は変われない、弱いまま。

こんな自分が情けなくて、余計泣いてしまうんだ。



だけど、その弱さすらも包むかのように、抱きしめ続けてくれるから。

今はただ、その胸に甘えて。