家を出たときはまだ太陽は出ていなかったが、電車を降りて街に着いたときにはビルが朝日に染まっていた。
僕はその景色に感動して少しの間、足を止めた。
そろそろ会社に行かないと。
そう思った瞬間だった。
桜の香りがしたのだ。
桜なんて今の季節、咲くはずがない。
しかし、それは桜だったんだ。
桜だったんだ。
…でも、ただの桜の香りとは違う。
どこか懐かしい香りが混ざっている。
周りを見ましたがどこからその香りが匂ったのかは分からなかった。
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