銀の街…。

そう喩えるのが適当だろう。

建ち並ぶビルは僕達を高いところから見下ろしている。

少し冷たく感じるこの街には僕の職場がある。

息の詰まる日は、この街から抜け出したくなるのは、きっと僕だけじゃない。

そんなことを、考えながら歩いているとふと昨日の朝のことを思い出した。

それは、出勤している時のことだった…。