恋する5秒前~無愛想なキミと~



「瀬戸君、必ず返事をするからもう少し待っていてくれないかな?」


「ん、待ってる。ゆっくりでいいよ」


返事をしながら微笑んでくれた。


本当に瀬戸君は優しすぎるくらい優しいなぁ。


かっこ良くて、成績も優秀。


それを鼻に掛けて自慢したりもせずに、皆が嫌がることも率先して引き受けたりと頼もしい一面もあるんだ。


特に見習いたいと思うのは、誰とでも分け隔てなく接するところ。


それってなかなか難しいことだよね。私なんか苦手なタイプの人がいたら避けちゃうもの。


まるで、どこかの恋愛小説に出てくるような、全てに於いてパーフェクトな人。


そんな彼と付き合えるのは夢のような話だけど、女子を敵に回しそう。


昨日だって、色んなことを言われたもの。


正直言って、それだけでも恐いと感じたのに、実際に付き合うことになったら、どうなるのかなぁ。


先が読めないから不安なんだよ。


それと、私のどこが良くて好きになったのか、はっきり言ってくれないことも、返事が出来ない理由の1つなんだ。